ぼくがバス釣りをやめた理由―在来種を滅ぼす侵略者を止めろ!



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ぼくがバス釣りをやめた理由―在来種を滅ぼす侵略者を止めろ!
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ぼくがバス料理をやめたわけ

 著者の性格がそうだからなのか文体はとても静かで、味付けの濃い本から飛び移ってパラパラめくるとどこのページにも目がとまらない。けれど、改めてこちらも静かにして読み出すとなんと優れたルポルタージュではないか、としみじみ感じる。
 2005年の1年間、わたしはバス駆除とバス釣りの折衷案として「親子でキャッチ&クッキング」に取り組んでみた。おかげで魚を三枚におろすことができるようになったりと、釣りを総合的に楽しんだのだが、本書ではこの行為にも警告を発している。
 バスに有用性を与えてしまうというのだ。実際、まったくその通りだった。バスのフライを試食した方々は口々に「おいしい!」と誉めてくれたのだ。そして矛盾を実感したものだ。「おいしい」といってくださったお気持ちは嬉しい。けれどおいしい魚を駆除するのはどうか、と。日本人は食べ物を大切にする国民である。おいしい食材なら神聖な思いすら感じる。バスを産業廃棄物的に駆除するにはヤバイ要素ではないかと思ったのだ。
 むしろ著者は、釣り人のマナーから切り込んでいる。密放流されたバスを楽しんで釣れるか、という提起はいいと思う。ただ、バサーに限らず、そもそも釣り人一般のマナーが悪すぎる現状では、これもニガニガしい。著者同様(?)、一人でも釣りそのものから身を引くのが最良の方法だろうと思う。
理由?

はっきり言ってクダラナイ。自分の意見を書くのは悪い事ではないが、きちんとした裏付けも書かないと。ただの一方通行の選挙の演説みたい。
ブラック・バスを多方面から考える。

ブラック・バス(以下バス)が生態系を狂わせているという話を一度は耳にした事があるだろうとおもう。わたしも河川を中心に遊漁をしているがバスに対しては上記のような意識くらいしかなかった。本書を読んでみて社会に対してこれほど多方面(広範囲)に、しかも大きな影響を及ぼしているということをあらためて知った。
本書はただ単に上記のようなバス批判にとどまらないところが秀逸だ。
バス釣りを経験し、ある時点から辞めてしまった著者が語る「やめた理由」はバス問題に対しての精緻なルポルタージュとも言えるだろう。



大月書店
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